毎日の診察をしていると、柴犬やシーズー、フレンチブルドッグやパグは本当に皮膚炎の多い犬種だなと感じます。
もしこれらの愛犬がこれらの犬種なのであれば、保険加入を考えておいた方が安心でしょう。
しかし、健康なワンコは診察には来てないせいもあるかもしれないですね。。。。
もちろん柴犬でもアトピー性皮膚炎にならないワンコもいます。
皮膚炎で診察に来ている犬種で多いものをご紹介と考えてくださいませ。
柴犬はアトピー性皮膚炎が多い
柴犬の皮膚炎のすごい所は、食物アレルギーが関与している場合には成長期の生後4-6月あたりから小さな症状が出ているところです。
本当に小さな症状なので飼い主さんは気付いていないことが多いですが、食後に顔を痒がっていたり、足先を噛んでいたり、肛門に痒みが出ていることが多いです。
通常の皮膚炎が2-3歳あたりから始まるのに対して、柴犬さんの皮膚炎の始まりの早いことと言ったら。。。。
そのため、痒がるような素振りを見せたら直ぐに診察を受けましょう。
保険には加入しておいた方が良いかもしれませんね。
アレルギーの関与する皮膚炎は治るということがありません。
本人(本犬)が辛くないように、常にケアすることが大切です。
シーズーはマラセチア皮膚炎が多い
シーズーは脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)という、皮膚がベタベタしがちな皮膚炎が多く、マラセチアという酵母(こうぼ)が皮膚で増えてしまうケースが多いです。
シーズーさんの痒くなりやすい部位は、指の間や内股、脇、などです。
まったく皮膚炎の出ないシーズーっているのかな?と思うほど、皮膚が繊細なワンコですね。
外耳炎も多く発症するので、耳を掻く仕草が増えたら受診しましょう。
しかも尿路結石も高確率で発症します。
皮膚と尿路の両方をケアする治療食が必要になることも多く、ユリナリ―S/O&低分子プロテインなど超高額なフードが必須になることも。
シーズーさんなら保険加入はしておいた方が安心です。
フレンチブルドッグは膿皮症が多い
フレンチブルドッグは温かい季節になると皮膚湿疹が多く、ばい菌が増えて膿皮症がでます。
友人のトリマーさんが飼っているフレンチブルドッグさんは気温が上がって来ると週に三回のシャンプーを実施して保湿もしてもらうと、皮膚炎がうまくコントロールできるとのことでした。
そして皮膚と仲間と言える「腸」も繊細です。
皮膚炎はそこまで悪化することはないですが、腸炎が悪化すると体内のタンパク質が低下することがあり、それは命にもかかわる病気です。
皮膚だけでなく、お腹の調子も常に観察しておきましょう。
パグはマラセチアと膿皮症が多い
パグも脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)によるマラセチア皮膚炎が多く、そして外耳炎が悪化して大変なことになるケースがあります。
パグさんの皮膚炎はシーズーさんと同様にベタベタとした皮膚の性状と、そしてフケが多くでる傾向にあります。
酷い時には週に二回の薬用シャンプーをしてもらうこともありますが、シャンプー嫌いになってしまうパグさんも多いですね(泣
家庭内でシャンプーが出来ないほどにシャンプー嫌いになってしまった時は、動物病院やトリマーさんなどプロの手を借りて皮膚をケアしていきましょう。
コメント