犬の歯石とお金と時間

dog_teeth 犬と猫

診察をしていると、だいたい歯磨きをしていない犬の4歳5歳くらいから歯石が付き始め、9歳10歳になるころには口臭がとんでもないことになっている犬が多いですね(泣

逆に毎日の歯磨き習慣ができている犬の歯の、なんとキレイなことか!!

歯石をつけたままの犬の飼い主さんは、歯がキレイな犬と見比べたことがないから分からないんだろうな、、、、どれだけの差があるのか。

毎日の歯磨きが出来ないなら、せめて2-3年に一度は歯科処置として歯石除去を実施してくれていれば、口臭もひどくなることはありません。

でも、歯磨きをする時間のない飼い主さんは、愛犬の歯科処置をするお金もないことが多い(泣

愛犬の歯石に対して、時間もお金もかけられない飼い主さんの犬は、口が臭い。

犬も子供と同じで、飼い主が選べないので、貰われた先によって口の環境に格差が出るのですね。

犬の歯磨きの仕方

①犬が喜ぶ味の犬用歯磨きペーストを探す

②犬に歯磨きペーストを舐めさせる

③犬の歯に歯磨きペーストをささっと塗る

④指に付けるタイプの歯ブラシに歯磨きペーストをつける

⑤毎日、歯磨きペーストをつけた歯ブラシで歯をひとなでする

⑥上の歯だけペーストをつけて歯磨きする

⑦下の歯だけペーストをつけて歯磨きをする

⑧上の歯と下の歯を一日交替で磨く

②~⑧までは一段階づつ、犬が慣れて嫌がらないようになったら進むようにしましょう。

歯磨きの後に、ご褒美をあげると好印象がつきます。

※子犬の時か歯磨きの習慣を付けることが大切です。

※すでに歯石がついている状態で歯磨きをすると、歯周病が悪化することがあります。

歯科処置の値段

歯石除去(スケーリング処置)の値段は動物病院によってさまざまですがだいたいは以下の範囲に収まるでしょう。

・2万円~4万円

この金額の開きは、動物病院が自由診療であることと、処置内容や麻酔薬の違いによって生まれています。

全身麻酔下で、超音波スケーラーで歯石を落として、ブラシで研磨するのが本当の歯石除去となります。

いくら安くても無麻酔でゴリゴリっと歯石を落とすだけでは、歯の表面がザラザラなので、すぐに元通り歯石まみれになってしまうでしょう。

ちゃんとした動物病院では、歯石を取るだけでなく、歯周病になった歯の抜歯処置も行ってくれます。

歯周病の歯があるうちは、口臭がとれないためです。

抜歯処置までしっかりと行ってくれる病院での歯科処置は以下のような料金になることが多いでしょう。

・5万円~10万円

麻酔時間の長さや抜歯の本数によって値段は大きく変わります。

歯科処置は痛みが伴うので、麻薬系の鎮痛薬を用いたり、局所麻酔を適切に用いて鎮痛管理をしてくれる動物病院を選びましょう。

歯周病は犬の寿命を短くしてしまうので、早めに治療してあげることが大切ですね。

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